ICTとCIMはどう違うのか【がんばれ建設】NO 1360【最新技術】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年7月19日

**************************************************
今日の一言
「CIMはインフォメーションモデル」
**************************************************

国土交通省が2025年のCIM原則化を掲げました。
「CIM時代」のその本格的な到来を前に、CIMの要点を押さえて
おく必要があります。
ただ、CIMの用語や指針には分かりにくいものが少なくありません。

 例えば、ICT施工とCIMとの関係です。
ICT(情報通信技術)を活用して工事を効率化するICT施工を、
CIMと捉えている人は多いです。
ICT施工もCIMも3次元データを用いるために起こる混同ですが、
両者には大きな違いがあります。

 ICT施工では通常、設計者が作成した2次元の設計データを基に
施工者がマシンガイダンス(MG)やマシンコントロール(MC)に
必要な施工用の3次元データを作成します。
そのうえで、MGやMCを搭載したICT建機を使って工事を進めます。
トータルステーション(TS)による出来形管理などを導入した
場合には、施工時に取得した3次元データを成果品として発注者に
納めます。

 施工者が設計者から引き継ぐデータと、発注者に成果品として
納めるデータのいずれも、属性情報を持っている必要のない点が
CIMとの大きな相違です。
CIMでは、属性情報を付与した3次元モデルを対象とします。

 CIMで取り扱うのは、その名が示す通り、インフォメーション・
モデルです。
建設生産の各段階でインフォメーション(属性情報)を引き継い
でいくからこそ、作業のミスや無駄を省け、生産性の向上が
図れます。
インフォメーションのないモデルはCIMとは呼べません。

 ICT施工もCIMも、3次元データを活用するという点では同じです。
しかし、3次元の「形状」だけで済むICT施工と、3次元の形状に
付与された「情報」をより重視するCIMとは、似て非なるものです。
3次元データの活用、イコールCIMではありません。

 要領やガイドラインなどの基準類にも、分かりにくいものが
あります。
CIM導入ガイドラインと3次元モデル表記標準、土木工事数量算出
要領の3つの基準類でCIMの適用対象を列挙していますが、
それぞれ対象とする工事分野の表現が異なります。
そのため、国交省は19年度から20年度にかけてガイドラインの
構成を抜本的に見直す方針です。

私がおつきあいしている建設会社でもICTに加えて、BIMやCIMを
導入したという事例が増えてきています。

本メルマガでも今後BIM,CIM情報をお届けします。

参考文献:日経 xTECH

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

メルマガが届かなくなったという連絡をよく受けるようになり
ました。
メール受信のソフトが、「迷惑メール」と判断する基準を
厳しくしているようです。
今後対策を実施しますが、もしも届かないな、ということがあれ
ば「迷惑メールフォルダー」を探してみてください。