水中ドローンで海底の自動測量【がんばれ建設】NO 1355【最新技術】

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【ドローンで海底の自動測量】
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ドローンを使った測量サービス大手のテラドローン(東京・渋谷)
は、水面下の地形を計測できる小型軽量のレーザースキャナーを
搭載したドローンを開発しました。
船や航空機を使う従来の手法に比べて、30~40%程度のコスト
ダウンを見込めます。
測量会社や建設コンサルタント会社に向けて、2019年5月31日
から測量サービスを始めました。

 開発したドローンは、陸上のレーザー測量に用いる近赤外線
よりも波長の短いグリーンレーザーを照射するスキャナーを搭載
しています。
スキャナーには、米国のASTRALiteが2018年に開発した「LiDAR」
と呼ぶ小型のグリーンレーザースキャナーを採用しました。
1辺20cm程度の立方体で、重さは5kgと軽いです。
これまでグリーンレーザーのスキャナーは1台当たり200kg程度と
重く、船や航空機に載せて利用するのが一般的でした。

 ドローンは、水面から15~20m離れて飛行しながら計測するこ
とで、水深10m程度までの地形を3次元の点群データで取得でき
ます。
レーザーの照射角度は約15度です。

 測量サービスでは、テラドローンが自社でドローンを飛ばして
データを取得し、解析まで担います。
計測したデータは同社のシステムで処理して3次元で表示します。
水面下の地形の測量の他、ダム湖の貯砂量や災害時に河川に流れ
込んだ土砂量などの計測に利用できます。
船が近づきにくい入り組んだ地形でも計測可能なので、海底に生
える海藻の生育状況の調査などにも使える見込みです。

 1度の充電で飛行可能な20分のうちに、0.8~1haを計測します。
グリーンレーザーの照射にはエネルギーを集中する必要がある
ので、近赤外線を使ったスキャナーによる計測と比べて、
ドローンの速度は20%程度減となります。

国土交通省は水中ドローンを、政府が2018年12月に閣議決定した
「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための3か年緊急
対策」に基づき、各地方整備局に配備し、河川管理に活用します。

また、水中レーザードローンの用途は、河川や海岸の日常的な管理に
とどまりません。
災害現場での活躍も期待できそうです。
近赤外レーザーを使用する従来の陸上向けレーザードローンでは
不可能だった「ぬれている箇所」の計測ができるので、土石流の
被災現場などを、雨が上がった直後に計測できるからです。

 アミューズワンセルフが開発している、荒天時も飛行が可能な
「全天候型ドローン」に新開発のレーザースキャナーを搭載すれ
ば、被災直後だけでなく、被災中の現場をリアルタイムに測る
ことも可能になります。

 水中の地形を手軽に取得できるようになるため、河川や海岸、
港湾分野の研究などにも大きな影響を与えそうです。

参考文献:日経 xTECH

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【編集後記】
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このところ毎日のようにお問い合せをいただき、ありがたい
限りです。
技術提案、若手社員の育成、ベテラン社員の人材育成力養成
教育体系の構築などが多いです。
建設業の発展のため、ますますがんばります。