クレーマーが自分を成長させてくれる【がんばれ建設】NO 1375【人間力】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年8月9日

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今日の一言
「快適な領域から飛びだそう」
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私たちが生活をしている領域には、「快適な領域」「学びの領域」
「対応不能な領域」の3種類に分かれます。

「快適な領域」とは、慣れ親しんだ安心安全な領域です。

「学びの領域」とは、不安や不快感はあるものの、自分の意思
決定が及ぶ範囲内の領域です。
この領域では失敗や敗北もありますが、挑戦や努力や創意工夫に
よって、新たな学びや成長が多く得られる領域でもあります。

「対応不能な領域」とは、自分の意思決定がいっさい及ばず、
自己の抱えることのできる許容範囲を超えた過度の負荷がかかる
領域です。

「学びの領域」と「対応不能な領域」の違いは、不快感の強さ
よりも「意思決定が及ぶ範囲」かどうかがひとつ基準となります。

現場運営でいうと、「快適な領域」とは自分が経験したことの
ある工種で、工事の難易度がそれほど高くない工事を施工している
状況を言います。

一方「学びの領域」とは、経験のない工事を実施する場合で
不安はあるけれど、本社や協力会社の支援を得ながらやりきる
ことができる状況です。

「対応不能な領域」とは、想定外の自然災害が起こったり
近隣クレーム、わがままな顧客など自らの能力を超えたところ
で逆風が吹くような状況です。

人は本能的に自分にとって快適な領域の範囲内で、安心安全に
生きようとします。
そして、この「快適な領域」から出ることに対して、不安や
不快感を覚えます。

たとえば、不満のない現場で働いていたのに、突然の辞令で
営業や設計に行くことを求められ、強烈な不安や不満や不快感を
覚えたとします。
これは、外的要因によって「快適な領域」の外に出なければなら
なくなってしまった状態に、ストレスを感じているのです。

しかし、人としての大きな成長は、「快適な領域」の外側に
あります。
子どもの頃は、環境の変化だったり勉強の機会だったりを、ある
程度、周囲の環境(例えば、親や学校)が与えてくれます。
本人の望む、望まないに関わらず、定期的に「快適な領域」の外
に出る機会があるのです。

ですが、大人になってからは、そのような快適な領域の
外に出る機会を外的環境から与えられる回数が減っていきます。

では、どうすればその広がった快適な領域から出て、
意識的に学びの領域へ入ることができるのでしょうか。

そのためには、大きく二つの方法があります。
一つは「自ら変化をつくり出す」という方法。
そしてもう一つは「偶然に訪れた変化をまずいったん受け入れる」
という方法です。

まず、一つ目の方法についてですが、自ら変化をつくり出すため
に一番簡単なのは、惰性的になってしまっている仕事に、
自ら新しいチャレンジを取り入れる工夫をするということです。

たとえば、新技術、新工法、新たな協力会社に発注してみる
というのがあたります。

そしてもう一つの方法、「偶然に訪れた変化を、まずいったん
受け入れる」についてです。
快適な領域の外側に出ることで受ける不快感があると、本能的に
快適な領域の中に留まろうと行動を起こします。

自分から望んで挑戦したときには、ある程度心の準備をして
不快感と向き合えますが、突然訪れた変化に対しては、人は自己
防衛をしてしまいます。
つまり、快適な領域に留まろうとするのです。
そして、本当にそこに留まってしまうと、新たな自己成長はあり
ません。

そこでその不快感こそ、自己成長の証だと考えるのです。
例えば筋トレを行うと、筋肉痛に襲われます。
それは筋肉が成長している証です。
つまり「不快感」こそが成長なのです。

未経験の工事や新技術、新工法で施工する
クレーマーのように毎日苦情を言ってくる近隣住民への対応
提出書類の細かいところを繰り返し修正させられる顧客への対応
長雨でコンクリートが打設できず、工期が遅延している状態

これこそが「成長」のきっかけになるのです。

元メジャーリガーの松井秀喜さんは、現役時代に次のような
言葉を話しています。

「生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り
越える力だ」

今日も現場でうまくいかないことを悩んでおられる方が
いることでしょう。
しかし、その不安や不快感こそが、「自分の心の内から出てくる
成長のサイン」と捉え、自ら成長の機会を見つけ出していきま
しょう。

「組織と人の成長哲学」延堂溝壑著 を一部参考にしました。

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【編集後記】
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あすより夏休みをとらせていただき、「がんばれ建設」
メールマガジンはお休みさせていただきます。
8月19日(月)より再開します。
たっぷり情報収集して、多くの気づきを与えられるような
メルマガにできるよう、引き続きがんばります、