【がんばれ建設】NO612【建設技術】「東京タワー物語2」

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2013年9月20日
お世話になっている皆様。
いつもありがとうございます。
ハタ コンサルタント株式会社 降籏ふるはたです。
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今日の一言
「合理的なものは美しい」
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昨日と本日、技術提案強化合宿を開催しています。
埼玉、宮城、奈良、熊本からお集まりになっています。
遠方よりお越しいただいていると
本当に感謝します。

皆さんが技術提案力を向上させ、会社の業績が上がること
祈りながら研修を行いました。

では本日のメインコンテンツに行ってみましょう。
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「東京タワー物語2」

■現場技術者 意識高揚ツール
「原価低減5つのポイントポスター」
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東京タワーは昭和33年に完成しました。
昭和33年というと、戦後の「復興」から「成長」へと
舵を切り出したころです。
戦後の日本は海外の技術を取り入れることが多かった中
東京タワーは、設計、施工のすべてを国産技術で、日本人によって
建設した点にその価値があります。

東京タワー物語をお送りしています。
今回はその2です。

東京タワーの事業会社日本電波塔株式会社社長
前田久吉はいつも技術者にハッパをかけました。

「建設するからには世界一高い塔でなければ意味がない。
千三百余年も前に既に高さ五十七メートル余もある立派な塔(五重塔)が
日本人の手でできたのである。
ましてや科学技術が進展した今なら必ずできる」

ちなみに日本最初の超高層ビルである霞ヶ関ビルディングは地上高147mで
東京タワーができた10年後の昭和43年に竣工しています。

当時は、コンピューターがなく、電卓すらありません。
膨大な構造計算は、手計算かそろばん、計算尺で行われたと言いますから
驚きです。

私が学生であった昭和50年代にようやくコンピューターが登場しましたが
学校に1台しかなく、個人で使うことはままなりません。
計算尺は小学校で習いましたが、その後使った記憶はありません。
大学時代はシャープザウルスで橋梁の設計を行ったものです。
電卓から「ザウルス」に変わっただけで感動したことを
覚えています。

話を戻します。
タワーの設計は、建築設計の構造学を専門とする早稲田大学教授の内藤多仲と
日建設計株式会社が共同で行いました。

内藤教授の次のことばは、
今の技術者にも当てはまる内容です。

「大筋をつかめ。あまり細かいことにとらわれすぎて
大筋を見失ってはいけない。
桁を間違えるな。
1と10を間違ってはダメだ」

肝心の所に来ると、胸ポケットから
愛用のドイツ製の計算尺を出し、自ら計算して
確認をしたのです。

またデザインに関して、内藤教授は

「合理的なものは美しい」

という信念がありました。
たとえ斬新なデザインであっても、美しくなければ
つまり合理的な設計でなければよしとしませんでした。

私は入社して2年目に架設の橋梁を設計しました。
初めてのことなので不安で仕方なかったのですが
東寺の工事事務所副所長が図面を見て
「うん、バランスがいいから大丈夫だ!」
と言ってくださったことを今でも覚えています。
施工が終わり、いよいよあす車が通るという日の夜
橋が落ちた夢を見ました。
慌てて起きて構造計算をやり直したことは懐かしい思い出です。

再び話を戻します。
そんな合理性を追求した設計でしたが、1カ所だけ
非合理な箇所があります。
それは地上と大展望台の中間である高さ66メートル地点です。
ここに塔の完成後「ビアレストラン」を作る計画がありました。
そのため、その部分に余分に部材を使い、鋼材を補強しました。

当時の建築基準法では建築物の高さは最大100尺(約31m)以下と
決められていましたが、東京タワーは工作物と見なすことで
建築が可能となりました。
ところが「ビアレストラン」を設置すると建築基準法に抵触することになり
結局レストラン設置は見送られ、結果としてムダな鋼材を
使うことになってしまったのです。

今だに東京タワーにビアレストランを作って欲しいという希望が
寄せられています。
東京タワーでビールが飲めたなら、と思うと残念です。

それはさておき、
地上66メートル付近を見てください。
鋼材を補強していることが分かるかもしれません。

内藤教授は次のように言っています。

「設計にあたってまず考えたのは型のことです。
やっぱり眺めて美しくなければいけません。
でも、なにより安全第一です。
とにかく大きいから万一のことがあったらそれこそ
たいへんですからね。
しかし絶対心配ありません。
風速90m/秒の台風、関東大震災の2倍の地震がきても
ビクともしません。
すっかり設計し終わるのに3ヶ月かかりましたよ
その間は寝ても覚めても塔のことが頭にあって
ここはどうしよう。
あそこはあれでいいだろうかとうことばかり考えていました。
でも工事が始まってからは、
だんだん高くなってゆくのがただ愉快でたのしく、
心配はしていませんでした」

まだまだ続きがありますが、今回はこのへんで。
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【編集後記】
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先日来、建設会社の後継経営者のことで
相談が多く寄せられます。
世襲が良いのか、プロパー社員にゆずるべきか
難しいところです。

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【発行】ハタ コンサルタント株式会社 代表取締役 降籏 達生
【所在地】愛知県名古屋市中村区名駅4-2-28 名古屋第2埼玉ビル
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【作者に直接メールする】furuhata@hata-web.com
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