【がんばれ建設】NO 1331【最新技術】「重機やトラックをフリマで購入する」

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年5月27日

**************************************************
今日の一言
「ポイントは鑑定士」
**************************************************

フリーマーケット(フリマ)アプリのように企業がインター
ネットで取引相手を探して中古の建設機械やトラックを売買す
る動きが広がってきました。
これまで企業は不良品リスクを恐れてフリマ形式には慎重でし
たが、スタートアップ企業が不安の種を取り除いています。

「故障しにくい日本の建機はアジアなど海外で評価が高い。
中古市場がさらに拡大するのは確実だ」。
中古建機の企業間フリマサイトを運営するスタートアップ、SORABITO(ソラビト、東京・中央)の博多一晃社長はこう
強調します。

同社の創業者である青木隆幸会長の実家は建設会社。
保有していた建機を売却した際に相手探しなどで苦労した
経験から商機を感じ、2014年に起業しました。
同社のサイト「ALLSTOCKER(オールストッカー)」は常に
約2000台の建機を掲載しています。

売買を望む企業は約50万円の預かり金を払って会員となります。
ソラビトは売買がまとまると売り手と買い手から売買額の
最大5%ずつを成約料で受け取ります。
1台で千万円を超える取引も珍しくありません。
18年には1000台近くの取引が成立しました。

国内にある建機の約6割を保有する建機レンタル各社は8年から
10年ほど稼働させると売却し、新型に入れ替えます。
中古品はオークションに出品されることが多いのです。

オークションには中国や東南アジアから多数の企業の担当者が
駆けつけます。
コマツや日立建機など日本企業の製品は大人気ですが「会場に
行く時間と費用を節約したい」との声も多く聞かれます。

売却を望む企業にとっても建機を会場まで運ぶ費用が難点。
ソラビト以外の企業が運営する中古建機の売買サイトもあるが
写真や文字だけで品質や性能を見極めることは難しく、実際の
利用は必ずしも多くはありません。

ソラビトで売買が成立する秘密は同社の「鑑定リポート」に
あります。
サイトに掲載する前には約50人いる「鑑定士」がレンタル会社
などに出向き、実際にエンジンをかけて故障が起きやすい部位
などの状態を確かめます。
その内容を写真付きでサイトに載せ、買い手の不安を減らして
いるのです。

アジアから企業を呼び込むため、鑑定リポートは日本語だけで
なく英語と中国語でも公開しています。
鑑定士には建機の整備に関する研修を定期的に実施し、不具合
を見抜く力を高めています。

近畿に本社を置く建機レンタル会社の幹部は「自前で売却する
のは作業の負担が重い。
フリマでは建機を置いてある場所を伝えれば鑑定士が来てくれ
るし、自社で買い手を探すよりも高く売れることが多い」
と話します。

大手企業も企業間フリマの将来性に注目し、参画し始め
住友商事と伊藤忠建機はソラビトに9億円を出資しました。

中古トラックのフリマを手掛けるのはAzoop(アズープ、東京・
世田谷)。
同社のサイト「トラッカーズ」は500社を超える運送会社が利用
しています。
運送会社は保有トラックの1割を毎年入れ替えることが一般的だ。
売却の際には20社程度から見積もりを取ることが多いが、
アズープのサイトでは1度で相見積もりが完了します。

18年1月のサービス開始から利用件数は増え続けており、今年3
月の売買件数は50件。
同月の売買代金は約5800万円に達しています。

アズープもソラビトと同様に担当者が運送会社に足を運び、
中古トラックの状態を確認して情報を載せています。
現在は登録企業の範囲を東京都や神奈川県など1都3県に絞って
いますが、朴貴頌社長は「20年3月末をめどに大阪府や北関東に
範囲を広げる」と話します。

同社は独立系ベンチャーキャピタル(VC)大手のジャフコなど
から3月に4億5千万円を調達しました。
営業エリアの拡大に向け、整備の専門知識を持つ人材を増や
します。

経済産業省によれば17年のネットオークションの国内市場は
1兆1200億円。
そこから個人間を除いた金額が7631億円で、多くが企業間
オークション(企業間フリマ)と推定できます。
これまでは限られた少数の企業による仲間内での取引が多いです
が丁寧な鑑定で安心を確保する「進化形」の登場で、利用する
企業が増えていきそうです。

メルカリが個人対個人のフリマ市場を開拓し、自宅にあった
不要品に価値を与えました。
新たなビジネスモデルが市場にある重機やダンプトラックを
各建設会社が活用する場を生み出しました。

これからますますこのようなアイデアが出てくる予感がします。

[日経産業新聞2019年5月16日付]を一部参考にしました。

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

本日はこれから北海道に向かいます。
暑いようなので、体調万全であすの研修に
備えます。